杉ウイメンズクリニック

スペース スペース

不育症、習慣流産、反復流産 杉ウイメンズクリニック | 院長コラム

開院1周年を目前に、現在の初診予約状況について。院長の嘆き(おまけ)。

2010/04/29

ついに、初診予約は早くても9月以降になってしまいました。流産が分かり次第、直ぐに予約をする事をお勧めします。
昨年の5月1日に開院し、現在、来院患者数は約1500人になりました。1ヶ月に100人以上の初診を受けて来ました。東海大時代の10年で3000人をはるかに上回るペースです。というか、5年分です。それにもかかわらず、現在5ヶ月待ちとは、どうなっているのでしょうか。500人以上が待っている計算です。その多くは、私が昨年開院した以降に不育症になった人達です。ようするに、キリがない状況です。

予約の日まで、あせらず、次回妊娠に備えて仕事、生活の整理、気分転換などにあてて下さい(としか、言えません)。
当日キャンセルは、しない様お願いします。病気などでやむを得ず当日キャンセルする場合も、なるべく早く連絡下さい。予約時間まで数時間あれば、後日予約の方を繰り上げる事が可能です。2時間あれば、新幹線で遠方の方も来院可能です。(と言うほど、いい加減な人は実はあまりいません。皆さん、きちんとした人が多く、感心しています。)
大学時代の、5時間待ちの3分診療を復活させたら良いのでしょうか。あ、でも、私はそれが嫌になり、開業したんだった。(あれは消耗するからな~。外来の後に、手術や講義、会議が控えていたしな~)。でも、日本はコンビニ受診でも医療レベルは世界のトップなので、それじゃ駄目なのでしょうか。アメリカの医者は、患者が診察室に入ると挨拶、雑談から始まり、ゆっくりやっていましたが、そのかわり診療費は日本の5倍で、患者は選ぶし、私の家族はアメリカでは診てもらえませんでした。夜のERにお世話になりました。
皆さん、産科医を大事にしましょう。そうすれば、産科医が増え、不育症まで人が回って来ます。先日、いつも私が不育症妊婦さんを紹介している病院で、私の同世代の産科医が当直室で亡くなりました。実は、良くある話です。この年になると、当直の翌日の通常勤務はこたえます。私は、そこから逃げた産科医です。

スペース