杉ウイメンズクリニック　新横浜：不育症・習慣流産・子宮内胎児死亡・死産｜院長コラム

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待合室に縄文土偶を飾りました。

2022/08/28

八戸市で発見された縄文土偶の複製を飾りました。縄文時代後半、今から3500年ぐらい前の物だそうです。特異なポーズから、合掌土偶と名付けられました。3500年前の人のDNAは現代人と全く同じなので、我々と同じ人間が作った訳です。知能が一緒でも、当時の科学では、人の生き死には、ただ祈るしか無かったのだと思います。西行法師が伊勢神宮に参拝した時に歌った「何事のおわしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる」という短歌を思い出します。私も、一生懸命不育症の研究をしていますが、まだまだ解明された事実はごく僅かと思います。3500年後の人は、我々の状況を見て、当時は「人事を尽くして天命を待つ」と言うしかなかったのだと思うのでしょうか。