杉ウイメンズクリニック

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不育症、習慣流産、反復流産 杉ウイメンズクリニック | 院長コラム

現在の初診予約状況、ループスアンチコアグラント検査、近況報告など。

2011/06/09

現在、初診予約は10月中頃ですので、約4ヶ月待ちです。以前の5ヶ月待ちに較べると、かなり改善しました。地震の影響でマスコミの取材がストップしていますので、目立たずに済んでいる様です。3ヶ月待ちぐらいになるのが理想です。
その代わり、妊娠して来る人が非常に多く、外来は非常に混んでいます。地震の直後は妊娠の人は非常に少なかったのですが、丁度、49日を過ぎた頃からかなり増えました。人智のおよばないレベルで何かあるのでしょうか。歴史の修正力とか....(JIN-仁の見過ぎか)。
以前、ループスアンチコアグラント検査 (希釈ラッセル蛇毒法またはdRVVT法)で、1.0未満の結果がでた場合は、検査の信頼性が無いと書きましたが、その後も反響は多く、当院で再検査希望の方が多く来院されます。私としては、皆さんに不安を与えるのは本意ではありません。この類いの事は、医者の中できちんと啓蒙する事が肝要です。そこで、当院不育症研究所では検査会社の協力を得て、研究を始めました。研究と言っても簡単で、皆さんのループスアンチコアグラントの検査を提出する時に、いつも通りに当院のラボできちんと処理した血液と、一般病院と同様に扱った血液を同時に検査してもらっています。やはり、検査結果にかなりの差が出ていますが、それでも未だ1.0未満の結果はでません。どうしたら、0.9とか0.8の結果がでるのか、血液を粗雑に扱って試行錯誤中です。(変な研究?)。この結果は、後日学会で発表し、全国の不育症外来担当医にお知らせするつもりです。
当院不育症研究所では、新しい検査をいくつか開発、導入中です。現在は試運転中ですが、他院で原因不明の人のお役に立てると確信しています。
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