杉ウイメンズクリニック

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不育症、習慣流産、反復流産 杉ウイメンズクリニック | 院長コラム

News Zeroの当院への影響に関する院長コメント

2010/02/10

News Zeroの報道により、少なからず当院の診療に影響が出ています。問い合わせの電話が多く、業務に若干支障をきたしている事、初診の予約が殺到し、予約が1ヶ月半ぐらい先になっている事などです。(2月8日時点で、2ヶ月先ぐらいです。予想通り、だんだん終息傾向です)

今までも、年に何度かは新聞、テレビ、雑誌などの取材に応じて来ました。最近の報道状況は、当HPで報告してきた通りです。ほとんどは、業務に支障を来す事はありませんでしたが(NHKや日本経済新聞、読売新聞の医療ルネサンスなどの私好みの媒体ではほとんど反響が無かったのは何故?)、数年前に一度だけ今回と同じ現象がありました。それは、News Zeroの前身の日本テレビの「今日の出来事」で報道された時です。その時の経験では、約2ヶ月で正常化しました。今回も、同様の経過をとると思われます。
私は、初診の予約を何ヶ月も先にするのは好ましいと思っていません。年齢的に時間に制限のある人が多いからです。東海大学にいた時も、来るものは拒まずの精神で全て受けて来ました。そのせいで、外来は5時間待ちだったり、朝の外来が明るいうちには終わらないなどの状況でした。(私が産むまでは死なないで下さいと良く言われました)。一人当たりの時間も15分が限度で、そっけない医者と言われて来ました。しかしながら、私は不育症という戦場の野戦病院の第一線にいる医師です。必要に応じ、早急に不育症に悩む方を受け入れたいと思っています。
現在私が受け入れている新規初診患者さんは、1月に約100人です。(昨年末は、1ヶ月に150人受け入れてみましたが、無理でした。)この数字は、東海大時代の約2倍であり、初診予約が数ヶ月待ちと言われている他院不育症外来の受け入れ患者数の数倍になります。当院の初診の予約が比較的すぐに取れるのは、それなりの意志と努力がある事をご理解下さい。
効率の良い外来を実現する為に、毎月不育症学級を開いたり、不育症学級という本を出版したりして、診療の質を保とうと努力しています。また、当院へ来院しなくても他院でも同様の診療が受けられるように私の発見した抗PE抗体の検査方法を検査会社に無償で教えたり、学会で講演するなど、啓蒙に努めています。実際、現在抗PE抗体は年間5000回以上検査されています。不育症検査で抗PE抗体を測っていない施設はほとんどありません。そういう意味では、全国の不育症患者で、広い意味で私の患者ではない人は殆どいないと言えます(嫌かもしれませんが)。
今は一時的に不便をおかけしていますが、直ぐに正常化しますので、ご安心下さい。

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