杉ウイメンズクリニック

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当院における不育症患者の分娩管理の位置付け。不妊クリニックでアスピリン、ヘパリン療法を行った場合の問題点。
2016/08/07(日)

 当院は、妊娠後期まで不育症患者の治療、管理をしています。当院の患者は、分娩病院と当院を交互に通院し、分娩病院では、一般妊娠管理、周産期管理をして頂き、当院では不育症の治療、管理を行っています。その中で、私と分娩病院の産科医の意見が食い違うこともたまにあります。例えば、いつ迄アスピリン、ヘパリンを続行するのかなどです。
産科医の中には、杉は不育症専門医で、周産期管理は素人なので、出血の怖さを知らないから続行したがると言う人がいます。しかしながら、私は当院を開業する直前まで、神奈川県西部地区を一手に受け持つ東海大学病院の総合周産期母子医療センターの産科医でした。
MFICUには、いつも私の患者がいたものです。産科病棟医長の経験もあり、准教授として産科学を学生、研修医に講義、指導していました。
東海大学病院では、不育症の研究、検査、診断、治療、妊娠管理、分娩まで、全て自分でやっていました。アスピリン、ヘパリン療法の患者は全て自分で管理し、分娩に立ち会い、不育症患者の緊急時は夜間、休日でも病院に駆けつけました。当時から、私の不育症外来の患者数は非常に多かったので、私ほど、不育症患者の妊娠、分娩管理の経験がある産科医はいないはずです。
特に、ヘパリン在宅自己注射は、私が
1999年に東海大学病院に日本で初めて導入したので、その安全性、有用性は一番良く知っています。その経験の上で、クリニックでもヘパリン在宅自己注射は可能であると判断し、今の形態での診療を始めたのです。
最近、不妊クリニックでもアスピリン、ヘパリン療法を行う所がありますが、不妊クリニックの場合は、妊娠初期で卒業となり、その後の治療の継続に問題があり、危惧しています。不育症患者の卒業は、分娩ですので、当院は、妊娠後期まで治療、管理を続行しています。本来は、以前のように分娩まで立ち会いたいのですが、さすがに体力の限界を感じ、分娩は各分娩病院の若い産科医にお任せしていますが、ハイリスク不育症の周産期の不育症管理は、しっかりと分娩担当医とコミュニケーションを取っていますので、問題の起きた事はありません。
以上、当院の分娩に対する立ち位置について解説しました。

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