杉ウイメンズクリニック

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知ってて悪い事をするのと、知らないで悪い事をするのは、どちらが罪が深いか。
2017/04/18(火) NEW

知ってて悪い事をするのと、知らないで悪い事をするのは、どちらが罪深いかと言うと、おそらく多くの人は知ってて悪い事をする方が悪いと感じると思います。しかしながら、仏教の世界では、知らないで悪い事をする方が罪深いと言う事になっているそうです。当初は、私も違和感がありましたが、今は、非常に納得が行きます。無知は罪だからです。例えば、タバコの害を知りながら止められない人は多いです。でも、害を知っていれば、止められなくてもなるべく控えようと努力しますし、なるべく人に煙が行かないよう、配慮できます。妊娠したり、肺の病気になったりして、必要に迫られれば、止められます。しかしながら、害を知らなければ、止めようという発想すらありません。他人も巻き込み、肺がんになった時、知らなかったでは済まないのです。少し努力すれば知る事ができたのに、無知の人はその努力を怠ったのです。知らないでやった事は、罪にならないという発想は、通用しません。もしそうならば、何も学ばない人は何をしても許されるという事になりますが、とんでもない事です。無知は罪なのです。だから、国の治安を良くする為には教育が重要になります。

不育症診療でも、同じ事を感じます。不育症診療を否定している医師は、罪が深いです。不育症は、国際的に認知されており、不育症の国際学会もあり、そこでは多くの知見が一流医学論文として報告されています。日本でも何人かの大学教授が不育症を専門とし、不育症専門外来を持ち、厚生労働省は不育症研究班を立ち上げ、国費で研究を促進しています。ヘパリン在宅自己注射は保険が適用されるようになりました。自治体は、不育症助成金制度を次々と創設しています。不育症診療は、既に確立しているのです。その世界中の科学者が構築した全てのエビデンスを一人の医師が全否定する事は不可能です。にも関わらず、知識を得ようという努力を全くせず、不育症診療を否定し続けているのは、専門医からすれば滑稽であり、患者からすれば、害悪です。一方で最近、エビデンスを伴わない過剰診療が問題になっています。ヘパリンを不必要に乱発したり、有効であるというエビデンスのない薬を乱発する医師が若干います。しかしながら、こちらは、知ってて悪い事をする側なので、決して容認する訳ではありませんが、知らないよりはまだマシと感じてしまう私は、おかしいのでしょうか。知っていても知らなくても、不育症患者に悪影響をもたらさない事を祈るばかりです。偉そうな事を言っていますが、私も気をつけたいと思います。勉強しなくっちゃ。

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