杉ウイメンズクリニック

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当院の不育症、着床障害患者さんの不安や抑うつ傾向の解析。当院の検査を受けたあと、改善が見られました。
2020/06/25(木) NEW

 当院を受診された不育症 (234)、着床障害(211人)の患者さんの不安や抑うつ傾向を解析しました。調査に承諾頂いた方に、K6という、うつ病や不安障害などの傾向を調査する手法を用いて、初診受診日と、結果を聞きに受診した日の1ヶ月後のK6を解析しました。

 初診時のK6を解析したところ、不育症患者の28%、着床障害患者の33%に中等度以上の不安、抑うつ傾向が見られました。これは、一般女性の15%と比較して非常に高率と言えます。

 さらに、検査結果を聞きに当院を受診し、診断、治療方針を聞いたあと、1ヶ月後に再度K6を記入して頂き、当院に郵送してもらい、初診時のK6と比較したところ、不育症患者も着床障害患者も、統計学的に有意に不安、抑うつ傾向の改善が認められました。

 当院は、正確な検査、診断に力を入れています。納得の行く診断、治療方針の提示は、皆さんの不安を軽減すると思っています。実際、当院を受診してスッキリしたとおっしゃる方は多いです。過剰な診断、治療方針よりも、納得の行く的を得た診断、治療方針は、不安を和らげると考えます。だからこそ、今回の調査は、非常に緊張しました。私の診療が皆さんの不安軽減に本当に有効なのか、数字でハッキリしてしまうから、怖かったです。K6の調査結果を統計ソフトに入力し、t検定を行ったところ、統計学的に有意にK6値の改善が認められました。不育症は、p=0.018、着床障害は、p<0.001で、着床障害の方が、より著明に改善しました。当院を受診後、1回目の胚移植で着床する方は多いですが、着床障害は、メンタルの影響が大きいので、プラシーボ効果も大きいのかもしれません。

 それにしても、心臓に悪い研究でした。自分の診療を採点した様なものです。良いデータが出て本当に良かったです。変わらないどころか、逆に不安をあおって悪くなっていたらどうしようかと思いました。

 この研究の詳細は、神奈川母性衛生学会で発表予定だったのですが、コロナ騒ぎで中止となってしましました。次回の機会に発表予定です。

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