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菅政権の肝いりで進められている不育症診療助成拡充改革ですが、流産手術時に提出する絨毛染色体検査が保険適応になる方向で着々と審議が進んでいます。ところで、その絨毛染色体検査ですが、結果が正常男性や異常の染色体なら胎児を見たことになりますが、正常女性の結果の場合、母体の染色体を見てしまった可能性がありますので、要注意です。アメリカの論文(Fertil Steril 2014;101:178-82)によると、正常女性の結果が出た場合、何と約60%は、母体の細胞が混入し、それを見てしまったと報告されています。但し、施設によってかなり混入の割合に差がある様です。
絨毛染色体検査が保険適応になれば、不育症診療には有益ですが、結果が46,XXであった場合は、胎児染色体は正常だったのに流産したと決めつける事なく、参考程度にした方が良さそうです。
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