杉ウイメンズクリニック

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当院の患者さんで、胚盤胞2個移植はハイリスクです。
2025/03/20(木)
最近、体外受精の保険適応の関係もあり、胚盤胞2個移植するケースが散見されます。その場合、当然、双胎になる可能性は高まります。双胎妊娠は、言うまでもなく、ハイリスク妊娠です。
当院の着床障害の患者さんで、当院の検査で異常が見つかり、低用量アスピリンの方針になった人は、先日報告した通り、次の移植で妊娠する確率が結構高いです。今まで、何度胚移植しても妊娠しなかったからと言って、安易に2個移植すると、アスピリンを飲んで対策しているので、2個とも着床し、双胎になって戻ってくる方が多いです。
また、不育症の方で、当院の検査で異常があり、アスピリンやヘパリンの方針の方は、単胎妊娠でも妊娠が維持できなかったので、次回妊娠は薬で介入して妊娠を維持しようと言う方なので、双胎妊娠になると、薬には荷が重く、妊娠維持できるか心配です。
一卵性の双胎は、故意になる訳ではないので、なった場合は、当院としても何とか治療を頑張るのですが、胚盤胞2個戻しの双胎は、偶然と言う訳ではないので、当院の患者さんで2個戻しを検討する時は、双胎はハイリスク妊娠である事を良く認識し、熟慮してから決断して欲しいと思います。普通の不妊の方と異なり、当院で検査し、診断し、薬が処方されたという事は、それ自体が普通の妊娠よりもハイリスクと言う事を意味します。そこに、双胎妊娠と言う別のハイリスクの状況を重ねるのは、得策とは言えません。
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