当院を受診したきっかけの解析【過去コラムより】
ホームページリニューアルに伴い、過去に掲載したコラムを引っ越しました。
当院を受診したきっかけの解析(2024/02/04)
当院を受診した人のきっかけを調査し、解析しました。
結果、友人や知人の紹介で当院を受診した人は、インターネット情報をきっかけに当院を受診した人に比べて不安や抑うつ傾向が著明に低い事が分かりました。
下のグラフをご覧ください。

初期流産を繰り返した不育症の人は、過半数の人が医療者からの勧めで当院を受診しましたが、死産を経験した人は、過半数がインターネット情報で当院を受診しました。
一般産婦人科医は、死産を不育症と捉えていない状況が多く見られますが、今回の調査で客観的に証明されました。
産婦人科医に対するさらなる啓発が必要と思います。
不安、抑うつ傾向が強い人の割合は、インターネット情報で当院を受診した人が一番高く、
医療者、鍼灸漢方からの紹介の人はやや低くなり、
著明に低かったのは、友人、知人からの紹介の人でした。
この解析だけでは因果関係までは語れませんが、ピアカウンセリングの効果、重要性が窺われます。
詳細は、2024年に開催された神奈川母性衛生学会にて発表しました。