妊娠も流産もした事が無い人が当院で検査をする意義は?意外とあるかも【過去コラムより】
ホームページリニューアルに伴い、過去に掲載したコラムを引っ越しました。
妊娠も流産もした事が無い人が当院で検査をする意義は?意外とあるかも(2023/3/28)
体外受精をしても妊娠出来なかった方が当院を受診され、当院でしか出来ない検査項目に異常が見つかり、治療した所、直ぐに自然妊娠した方がいました。
その方は、不妊治療を始める前に当院を受診すれば良かったと言っていました。
実は、当院はその様な方がよく受診されます。
妊娠も流産もした事が無いのに当院を受診して良いのか心配する方もいますが、全く問題ありません。
中には、プレコンセプションチェック(ブライダルチェック)として受診される方もいます。
そういう方は、妊娠や流産・死産の経験がなくても、流産・死産を未然に防ぎたいという思いがあって受診するようです。
家族(お母さんや姉妹)に流産・死産の経験があったり、甲状腺機能低下症などの持病があったり、高齢での妊活になる場合など、プレコンセプションチェックの理由は様々です。
不妊の原因が当院の得意とする着床障害(子宮内膜の形成を阻害するリスク因子の検査とその治療)にあるのなら、体外受精をしても問題は解決しません。
特に、化学流産を繰り返す人は、受精卵が着床しかけるところまで行っているので、体外受精をしても解決にならず、化学流産を繰り返してしまう可能性が高いです。
当院の検査は、血液検査と超音波だけなので、身体への負担が殆どありません。
身体的、経済的、精神的、時間的負担の大きな高度不妊治療をする前に、当院で血液精密検査をし、自然の力で子どもを授かる道も考えて良いのでは無いかと思います。
勿論、不妊の中で、当院が検査する着床障害は原因の一部なので、当院で検査すれば全ての不妊が解消するとは言いませんが、卵管因子や男性因子などの原因が見出されない原因不明不妊の方は、ステップアップで体外受精に進む前に、当院の検査を受けるのは良いのかもしれません。