子宮動脈血流検査について【過去コラムより】
ホームページリニューアルに伴い、過去に掲載したコラムを引っ越しました。
子宮動脈血流検査について(2012/9/22)
当院では、超音波検査で子宮動脈の血流を測定する事が出来ます。
この検査は、国際的に有用であると言う論文が多く、エビデンスレベルが高いと判断しましたので、当院の不育症スクリーニング検査に入れています。
この検査は、痛みもなく数秒で検査できます。
子宮の血流は血液凝固系検査でも詳しく調べますが、超音波検査では子宮動脈の血流を直接見ますので、説得力があります。
意外な事に、この検査を行なっている施設は殆どありません。
子宮動脈の血流を測定する事は、不妊症、着床障害や不育症の人の子宮の血流を評価するうえで有用であると言う論文が国際学会にて多く報告されています。
アスピリンやヘパリン療法などの効果判定に使えると言う論文もあります。
また、もしかすると着床障害の検査、治療判定にも使えるかもしれません。
新しい知見が得られたら、逐次学会で報告する予定です。
詳細は著書『不育症学級』をご参照ください。