Th1、Th17優位の患者に低用量アスピリンが有効であると言う仮説
不育症、着床障害にTh1/Th2の検査は、「不育症管理に関する提言2025」やヨーロッパ生殖医学会で推奨されない検査とされていますが、他院で高値を指摘され、タクロリムスを投与されたけれど結果が出ず、当院を受診する人も多いです。
何故か、当院で検査すると、血液凝固系の異常が見つかり、低用量アスピリンの方針になり、上手くいく人が多いです。
今回、国際血栓止血学会のオフィシャルジャーナルのJTHに興味深い論文が出ました。
それによると、血小板が活性化すると、Th1とTh17が優位になり、制御性T細胞が抑制されるそうです。
ならば、それを是正するために、抗血小板薬の低用量アスピリンが効くはずです。
すごく納得が行く論文でしたので、紹介します。
▼論文URL
www.jthjournal.org/article/S1538-7836(25)00556-2/fulltext