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杉ウイメンズクリニック


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【プロテインSのプロテインとは?】

2024/03/10(日)

不育症や着床障害の人にしばしばプロテインS欠乏や抗プロテインS抗体が見出されます。難解な名前が並ぶ当院の検査項目の中で、馴染みのあるプロテインと言うワードに反応する方も多いのですが、皆さんが知っているサプリメントのプロテインとは関係ありません。プロテインS欠乏と診断された方の中には、プロテインを飲めば良くなりますかと言う質問をする人もいます。今回、誤解を解くために、解説したいと思います。
プロテインとは、タンパク質の事です。サプリのプロテインも、タンパク質を摂取するためのサプリですので、プロテインと言う名前になっています。実は、血液凝固系因子や、IgGやIgMなどの抗体は、全てタンパク質です。例えば、抗β2GPI抗体のβ2GPIは、β2グリコプロテインIの略です。グリコプロテインは、糖蛋白です。当院の検査項目でも、他には、キニノーゲン、第XII因子、EGFなどありますが、全てタンパク質です。プロテインSもタンパク質で、アメリカのシアトルで発見されたタンパク質なので、シアトルの頭文字のSを取って、プロテインSと名付けられました。ネーミングセンスが良くないので、いらない誤解を全世界の素人にもたらしていると私は思っています。


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