杉ウイメンズクリニック

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お知らせ:4月1日から新しい検査を開始します。原因不明の着床障害、流産の原因解明に期待しています。
2020/03/26(木)

EGF抗体という新しい検査を4月1日から開始します。

これから検査を受ける人はもちろん、以前当院で検査を受け、明らかな原因が分からなかった方は、この新しい検査を受けると良いかもしれません。

この抗体が陽性だと、子宮内膜や胎盤の血管新生が阻害され、良い子宮内膜が出来ず着床障害になったり、胎盤形成不全のため、不育症になる可能性があります。治療としては、アスピリンやヘパリンを投与してその血管新生を促す作用に期待するか、ステロイドなどの免疫抑制剤を用いて抗EGF抗体を抑えるなど、考えられます。

当院研究所は、今までも新しい検査を開発して来ました。1995年にキニノーゲンを認識する抗PE抗体を発見し、今では全国の施設で検査されています。東京都の不育症助成金制度の助成検査項目にも入っています。私が発見した抗体が公的に認められた事は、大変嬉しく思います。次いで、2013年に抗第XII因子抗体検査を開始、2015年には抗プロテインS抗体の検査を開始しました。

今回の抗EGF抗体検査は、5年の歳月をかけ、AMED不育症研究班(旧厚労省研究班)の研究として、国から研究費を頂き、開発した検査です。抗第XII因子抗体や抗プロテインS抗体と、強い相関関係がある抗体で、抗第XII因子抗体や抗プロテインS抗体が、血液凝固異常により、着床障害や不育症を起こしているのか、EGF系を破綻させ、血管新生を阻害することにより、着床障害や不育症を起こしているのか、その病原性を見極められる事が期待されます。要するに、抗凝固療法をするべきか、免疫抑制療法をするべきか、治療方針を決めるために、有用と考えられます。
適切な診療には診断が一番大切です。診断を疎かにして過剰あるいは不適切な治療にはしると、納得の行く結果が得られない事がしばしばです。原因が分かれば、理論的に納得の行く治療をオーダーメイドで選択できます。もし1回目の治療で結果が出なくても、前向きな気持ちで次回の治療に臨めると思います。

詳細は、当院の論文を参照ください。

  www.thieme-connect.com/products/ejournals/pdf/10.1055/s-0039-1695709.pdf

 

 

 

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