杉ウイメンズクリニック

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不育症、習慣流産、反復流産 杉ウイメンズクリニック | 院長コラム

年末所感

2012/12/30

あっという間の2012年でした。朝7時にクリニックに入り、夜7時にクリニックを閉め、8時に帰宅、10時就寝という生活を繰り返して来ました。3年前までの大学の准教授の仕事も忙しかったですが、今よりはましです。夕食後の1時間は自分の時間ですが、メール相談の返事で終わってしまい、論文を書く時間が無く、困っていましたが、昨日から年末年始の休みになり、読みたかった英語の論文を6本ほど貪る様に立て続けに読んでいたら、腰を痛めてしまいました。今は便利な時代で、当院は大学の医学図書館と提携しているため、以前は大学まで出向かないと手に入らなかった海外の論文が簡単に自宅でダウンロードでき、大変助かります。円高のおかげで、アメリカとヨーロッパの医学雑誌も非常に安く購読できています。第XII因子とキニノーゲンに関する基礎研究の論文を読んでいたら、最近3年で大きな学説の変化があり、現在、某国際医学雑誌から依頼されて執筆中の不育症に関する総説論文も、内容の大きな変更を余儀なくされ、医学の進歩に圧倒されています。その流れの中で、私の発見した抗PE抗体と、抗第XII因子抗体の最近の立ち位置を全世界に英語で紹介する積もりです。血液凝固学の基礎医学研究の大きな流れを読み解き、それを世界中の不育症専門医に解説するのも研究と臨床の両立を目指す私の役目と自負しています。
私の趣味の話をすれば、読みたい村上春樹の本は、買ったまま棚ざらしですし(春樹君は、うかつに読むとハマるので、警戒して余程時間の余裕が無いと読まない様にしています)、平山郁夫や東山魁夷の絵は、イミテーションで我慢しています。でも、音楽だけは、クリニックで流していますので、結構楽しんでいます。最近は、年末らしく第九を流していました。当院のBGMは、私が毎日その日の気分で選曲して流しています。バッハ、モーツァルト、フォーレ、ヴィエニャフスキー、ブラームスなどが最近の好みです。もし、リクエストがあったら、言って下さい。
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