当院で行っている不育症検査に、新たに抗フォスファチジルセリン・プロトロンビン複合体抗体という項目を追加しました。この抗体は、抗リン脂質抗体の一つであるループスアンチコアグラントの補助診断として有用であるという見解がこの度、日本血栓止血学会から報告されましたので、研究段階を脱したと判断し、採用に踏み切りました。あくまでも、ループスアンチコアグラントの補助診断ですので、一緒に測定する事に意義があります。単独で測定すると、約50%は抗体陽性でも見逃されますので、注意が必要です。
残念ながら保険は効きませんが、当院の検査数は非常に多いので、検査会社に交渉し、1万円以上の定価を半額以下に値切る事ができました。